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ローマ教皇本

2009.06.04
先日、映画「天使と悪魔」を見たので、ヴァチカンのことを知りたいなと思って、
「ローマ教皇」創元社を読みました。
ローマ教皇
うーん。面白くなかったというか、良く分からなかったというべきか??
歴代のローマ教皇が次々と出てきて、その功罪が書かれているんだけど、あまりに断片的すぎて、ふ~んで終わってしまいました。
所詮、264名、2000年に渡る歴史を1冊で分かろうとするのが無理なことでした。

「天使と悪魔」関連で興味深かったのが、今日の朝日新聞。
映画の中で「欧州合同原子核研究機関(CERN)が作った「反物質」(映画では爆弾として仕掛けられる)というのが出てくるのですが、実際にありそうな感じだけど、どうなのかな~と思っていたら、CERNも反物質も実際にあるそう。
しかも、CERNは施設内での撮影を許可し、スタッフに物理のイロハを教えたとか。
映画では、危険物質を作っているという感じを与える良くない印象の設定だったのに、何故?と思ったら、
CERN広報の弁。
「私達には三つの選択肢があった。非難するか、無視するか、これを逆手にとって研究の真の姿を伝えて好機にするか。その三つ目をとったのです」と。
つまり、映画を通じて物理ファンを増やし、そのうえで虚実の虚の部分(反物質は宇宙の謎を解くかぎであって、爆弾ではない)を指摘すればよいという、したたかな戦略。
ほぉ~。やるなぁって感じ。
科学者の、一般社会と繋がっていきたいという変化を感じた記事でした。
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